店舗経営者が持つ数千万円の「隠れた資産」-なぜ集客に活かさないのですか?

Unrecognized Assets

立ち上げ段階の混沌期を乗り越えたい、集客の解決策を探しているオーナー様へ

いまこのページを読んでいるあなたは、店舗を開業したばかり、あるいは立ち上げ期の混沌とした状況の中で、「どうすれば安定して集客できるのか」と悩んでいるオーナー様ではないでしょうか。
特に、お店には数百万〜数千万をかけてまで準備をしたのに、なぜか集客が上手くいかない、というジレンマを抱えているかもしれません。

この記事では、あなたがすでに投じた多大な初期費用(内装費など)こそが、集客における最大の「隠れた資産」でもあるという事実に焦点を当てます。
そして、その資産を活かし、現場とデジタルを分断しないマーケティングへと転換するための具体的な指針を解説していきます。

目次

結論:開業費用の投資を回収するため「集客コスト」を投資として再定義する

結論からお伝えすると、あなたが店舗を開業する際に投じた数百万から数千万に及ぶ開店費用は、集客を成功させるために回収し、最大限に活用するべき「投資」だったのです。

立ち上げ期のオーナー様にとって、集客のための費用(販売促進費)を「コスト」として、なるべく安く抑えようとするのは自然な心理かもしれません。しかし、本来、店舗を開業した時の内装費や取得費用に対して「投資」という考え方があったはずです。

その投資意識を開業後の運営時にも一貫して持ち続け、集客のための費用に対しても「投資」という考え方を適用すること、つまり現場の価値を最大限にアピールすることが、立ち上げ期の集客の課題を解決する唯一の方法と言えるでしょう。

なぜ?開業時の「投資」意識と運営後の「コスト削減」意識の深刻な乖離

まずは、あなたが持つ「隠れた資産」と、集客への意識のギャップについて、一緒に整理していきましょう。

店舗運営者やオーナー様が最初にお金をかけたもの、最も大きな費用となったものは、店舗の取得費用や内装費だったはずです。ざっくりとした数字で言えば、これには数百万から数千万の費用がかかっています。

あなたは、この多額の費用をかけて、店舗のデザインや設計に強いこだわりを持ったはずなのです。それは、来店されるお客様のイメージを向上させるための重要な要素だからです。

では、次に想像してみてください。

店舗運営後、集客のための販売促進費用(Web広告、ホームページ作成、チラシなど)に対して、どれだけの予算を割いているでしょうか?

数百万、数千万を投じた内装があるにもかかわらず、ことインターネット上の情報発信、例えばホームページ制作に関しては、「月額1万円以下で」「予算は10万円まで」といったように、「なるべく安く」済ませようとする傾向が非常に強かったりします。

弊社もこれまで集客ツールのひとつであるホームぺージ制作をご依頼されてきた側として、この意識の乖離は非常に気になる点なのです。

店舗の「隠れた資産」とは?(数百万〜数千万の取得費用と内装費)

多額の費用を投じた内装や店舗設計は、一度オープンすると、そのこだわりのデザインや世界観について、積極的に宣伝されていないパターンが多いという現実があります。

ズバリ、この「こだわりが詰まった内装」こそが、あなたがすでに持っている「隠れた資産」なのです。

考えてみてください。

もし、そのこだわりのデザインを顧客に伝えなければ、それはただの数千万の「出費」で終わってしまいます。本来そのこだわりは、伝え方によっては、お客様の体験を向上させるための「フック」として機能します。

開店後に、集客のための費用をケチってしまうオーナー様は、せっかくのこの資産を眠らせているため、正直もったいないように思います。

現場とデジタルを一体化させる「仕組み」への投資

では、この隠れた資産を活かし、集客の課題を解決するためには、具体的にどうすればよいのでしょうか。ここからは、取るべき行動指針について解説していきます。

すべての媒体を「名刺」から「集客装置」に変える

ここまでで、何も単に費用をかけること自体を求めているわけではありません。そうではなく、「何のための出費だったのか」をもう一度立ち返って考えてみましょう。

開業費の数百万〜数千万が「投資」であったならば、その回収を目指すためにもっと宣伝をしても良いのではないだろうかということです。

例えば、Webサイト(ホームページ)は、単なる店舗の住所や営業時間、メニュー、店舗の写真を示す「名刺」として考えてはいけません。ホームページは、お客さんを集めるための「装置」です

集客装置として捉えるのであれば、当然、それに見合うだけの金額をかけるべきだと言えるでしょう。顧客体験を良くするための「入口のフック」であるWeb広告やホームページ制作に対しても、「投資」という考え方を持つべきなのです。

もちろんアナログ施策でもこの考え方は変わりません。チラシ、店内ポップなど、こだわりを伝えられる機会・スペースはたくさんあるはずです。実店舗を持つというのは、そういう武器を手にしているのですから。

投資に見合う宣伝で、顧客体験の入り口を向上させる

開業費が多額の投資であったことを踏まえると、理論上、その投資を回収するための集客コストというものも、最悪の場合、開業費用と同じぐらいのコストがかかっていたとしてもおかしくはない、というわけです。

もちろん、実際にそこまで投じる必要はありませんが、この意識を持つことで、短期的なテクニックやコスト削減だけを追求するのではなく、長期的に潰れない・続くビジネス設計を優先する判断軸を持てるようになります。

現場(数千万の内装)とデジタル(ホームページや広告)を分断せず、一貫して考えることが重要です。現場でこだわった「資産」の価値が、デジタルを通じて正確に、魅力的に伝わっているかどうか。これこそが、集客を成功させるための王道です。

まとめ

本記事では、店舗経営者様がすでに持つ「隠れた資産」、すなわち数千万の開業当時の初期投資を、集客に活かすための考え方について整理してきました。

重要なポイントを短く再整理します。

  • 初期投資は「投資」です。数百万〜数千万かけた内装費の回収を目指しましょう。
  • 集客費用も「投資」です。Webサイトを単なる名刺ではなく、現場のこだわりを伝え、顧客を集めるための「装置」として捉え直してください。
  • 現場とデジタルを一体化させましょう。現場の強みやリソースが何かを総合的に見て判断することが、長期的なビジネス設計を支えます。

弊社WEBCOSは、店舗・サービス業の現場とWEB双方を経験してきた立場から、どこにどんなリソースや強みがあり、どれが資産なのかを、現場からデジタルまで一貫して総合的に見ることができます

もし、ご自身の店舗に隠された資産をどう表現し、集客の課題を解決すれば良いか迷われている、という方は、ぜひ一度弊社にも相談してみてください。

著者情報

【顧客体験価値】をベースに、現場とWEBをつなぎ、店舗集客の「流れ全体」を改善するマーケティングディレクター会社「株式会社ウェブコス」です。

飲食業界やサービス業界で、接客・店長・管理・経営・WEB改善まで経験してきたからこそわかる、WEBだけでなく、店内の動線や接客オペレーションなどの「ボトルネック」にも踏み込んでブログをお届けしています。

マーケティングに関してご質問・ご相談などがあればお気軽にご連絡ください。
オンライン相談も受付していますので、ぜひお問い合わせください。

目次